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「ヒロイックソングス!」をプレイする上で必要な情報がまとめられています。

ワールドガイド

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華乱葦原(からんあしはら)

華乱葦原概要

Illustrator : しいらまさき

華乱葦原(からんあしはら)は、人と妖怪がまじり、あるいは争いながら歴史を紡いできた世界です。
大陸『葦原』をまたにかけ、人妖別たれた『華叢大戦(はなむらのおおいくさ)』が終わって十余年。
戦のなくなった太平の世で、人と妖怪は歩み寄りながらも互いに二の足を踏みつつ、共存の道を探っています。
美しく反った瓦の屋根や、白砂の如き漆喰の壁の織りなす街並みは、まさに日本の江戸時代を思い起こさせます。

華叢大戦

葦原全土を巻き込み、人と妖怪が地上の覇権をめぐって争った大乱です。
この戦によって多くの村々が更地に変わり、街が墓と化し、城が廃墟となり果て、数え切れないほどの人と妖怪の血が流れました。
酸鼻を極める凄惨な戦であったことは、口伝に語り継がれるところですが、全貌を知るには資料が不足しています。
幾度もの焼き討ちや焚書によって、今となっては長い戦いを示す断片的な記録が見られるのみで、一体いつから始まったのか、なぜ起こったのかさえおとぎ話に紛れてしまっています。
そのため、人と妖怪はいまだに、互いを理由もなく嫌悪する気持ちを、忘れられずにいるのです。

天照舞と終戦
神々のまします高天原と悪鬼の住まう黄泉が争ったという、太古の戦にもたとえられる、華叢大戦が終わったのは、二十年前のある出来事がきっかけでした。
それが『天照舞(てんしょうまい)』……ある舞い手の起こした奇跡です。
のちに『鈿女の御巫(うずめのみかなぎ)』と謳い称されるかの舞い手は、葦原のすべての人と妖怪の心に、美しく見事な舞を映しだすことで、侍の刀を収め、妖怪の爪をしまわせたと伝えられています。
しかし、その鈿女の御巫が何者であるか、知る人はいません。天照舞を幻として見た人々は多くとも、その実物を見たというものはいなかったのです。
しかし、その舞を見たものたちが、今もこの葦原を再興するため、互いに助け合って生きています。
彼らが心根を乗り越え、再び争わずに済んでいるのは、その天照舞が胸にあるからなのです。

戦の爪痕と残り香
華叢大戦が終わったのち、人と妖怪は、徐々に生活を共にするようになっていきました。
人の城主が妖怪や半妖の家臣を召し抱えることも、次第に増えています。鬼子と蔑まれた半妖たちも、人並みの暮らしを認められはじめました。
戦で荒んでしまった畑や街を復興するのに、妖怪と半妖たちの力は必要不可欠であり、妖怪たちもまた、自らの居所に人の助けを必要としていたのです。
しかし他方では、奇跡を経てなお、恨みを忘れられず蛮行に走るものや、不安定な情勢に乗じる不心得者も多くおり、戦だけで食べてきた根無し草の侍が食い詰めて山賊にくだるなども、また、ありふれたことでした。
それらを治めるため、葦原諸国は内政に力を割かねばならず、外交は閉塞的な睨み合いに終始しているのが現状です。

世をたすけるものたち

長かった華叢大戦が集結しましたが、世相はいまだ乱れておりました。
天照舞の奇跡を経ても、すべての人々がそれを仰いでいるわけではなかったのです。
そのため、諸国の城主たちは、戦前から用いていた部下たちを、その平定に振り向けることにしました。
それは戦場を駆ってきた侍や、日陰から戦ってきた忍者や陰陽師、市井にありて奇跡をもたらす巫たちでした。
彼らはこの太平の世に、新たな役目を見出しつつある者たちです。

刀を携え、強力な妖怪たちと渡り合うために身を鍛え抜いた戦士です。
侍の扱う刀は、ただ片刃の剣ではありません。ひと振りごとに刀匠が魂を込めて作り上げた芸術品であり、そこには神通力が宿っています。
華叢大戦が終わったのちも、彼らの大半は故郷でならず者を取り締まる役割を与えられましたが、職にありつけず食い詰めたものや、妖怪への復讐を望むものなどは、その恐るべき力でもって、国を脅かしています。
そうした狼藉者に対するために、侍たちには刀の力が必要な一方、それは太平の世の中で行き過ぎた力であり、人々に恐れられておりました。 しかしそれでも侍たちは、民のために、刀を置くわけにはいかないのです。

忍者
諜報活動や破壊工作、暗殺行為などを通じて、謀りの実行部隊として陰の戦いを繰り広げてきた、隠密集団です。
彼らは大小様々な『郷』と称される離れ地で育ち、独特の技術を叩き込まれます。
それは人間離れした体捌きであったり、様々な陰陽術などであり、いずれも並々ならぬ修練の果てにあるものです。
戦が終わったのちも、彼らはそうした卓越した技の数々を用いて、平和の世を陰から支えているのです。

八百万の神々に通じており、笛の音や舞を奏上して奇跡を賜るものたちです。
彼らは神々を祀った『神社』を居所としており、その力を借りて奇跡をもたらしています。天照舞を経た今や、その恩寵に人だ妖怪だという差別はありません。
彼らは膠着状態の国々に分かたれることなく、道祖神を通じて言葉を交わし、総本山たるムスヒヤソマの『天津神宮(あまつかみのみや)』にて志を一つにして、葦原全土の復興に大きく貢献しています。
また太古の神話に通じる知識が豊富で、華叢大戦をそれになぞらえたのも、神社の巫たちであるといわれています。

陰陽師
彼らは忌み嫌われる半妖――人と妖怪のあいのこでありながら、城主と人々の守りの要であったものです。
その血に宿る妖怪の力を依代に、式鬼や結界といった陰陽術を使いこなすことで、国々を守って来ました。
しかし、戦のさなかは、半妖ということが仇となり、彼らの扱いは決して好ましいものではありませんでした。
ひとえに守りたいもののために励んできた彼らは、戦が終わった今、ようやくその功労を認められ、栄誉ある職として表舞台に立ちつつあります。
ですが反面、妬み嫉みや嫌悪の的ともなっており、その政治的な立場は、国によって様々に異なるのが現状です。

黄泉憑き

葦原の地では、人も妖怪もなく、前触れなしに暴れだす『黄泉憑き』と呼ばれる現象があります。
明確な原因は分かっていませんが、黄泉の瘴気が漏れ出しているためと見る者もいます。

『黄泉憑き』の症状は様々です。
その体が変異してしまう者、一定の時間だけ症状が出る者、見た目は何も変わらない者……
自覚のある無しに関わらず、自身の欲望や怨みに忠実になって凶行に走ることが多いとされています。
症状が進み、より正気を失った存在となった例もあるといいます。

黄泉憑きから回復する例も、気を失うまで攻撃したら治ったという者から
精神的キッカケによって治ったという者まで様々報告されています。
一方で、治ることなく完全に『この世ならざるもの』になってしまった者もいます。

太古の大戦

葦原に住まう者に確かな話は伝わってはいませんが、高天原の天津神たちと、黄泉に住まう悪鬼たちは、葦原の地をかけて永い間戦い続けているといわれています。
巫たちの中には華叢大戦をその戦いになぞらえ、あるいは重ねてみる者もありました。

黄泉憑きが初めて取り沙汰されたのは、華叢大戦が終わってすぐのこと。
それまで人に偏っていた巫の奇跡に分け隔てがなくなったのも、それと時を同じくしています。
また、大戦のさなかには、妖怪の中には正気を失い猛獣の如く使われるものがいたという記録があります。
そのような事情があり、巫たちが嘯いていた『神々の戦との重なりあい』は、注目を集める不吉な迷信となっています。

新来芸道

昨今、華乱葦原をにぎわせている、いわゆる“地球ブーム”です。
きっかけは、華乱葦原から地球のほうへ赴いた人々が、その真似事を始めたことであると言われております。
その後、華乱葦原の職人たちが、服飾や機械、舞芸などの再現をはじめることで、大きな流行へと発展していきました。
市井でも着物に洋装を合わせ、地球風の装飾を身に着けることがちょっとした流行になっており、
舞芸者たちの中にも、地球の文化に傾倒して新たな芸風を切り拓こうとする動きが出ています。
これまで華乱葦原に存在してきたものとは、服装も舞芸も、まったく趣を異にするため、
ひとびとはこの流行を戸惑いつつも楽しく受け入れています。

舞芸者の段位“芸格”

樹の国の舞芸者たちはそのほとんどが、技のほどや功績に応じて“芸格”を持っております。
芸格は舞芸者の実力や集客力を現す指標であるため、高ければ高いほどその舞芸は人々から注目されることになります。
芸格を上げていけば、大きな会場で公演を開いたり、格の高い舞芸者と競ったり、
あるいは貴族たちに芸を披露したりすることができ、ただ観客に認められるだけでなく、社会的な地位も向上していくのです。
さらに、高い芸格を持つ舞芸者ともなれば、真に優れた大御所などから、秘伝の技を伝授されることもあるでしょう。
そのため、舞芸者たちは芸格を上げるべく日夜その技を磨き続けています。

そして舞芸者はもうひとつ、「歴史の守り人」という側面を持っています。

華叢大戦から十余年、文化の担い手であった舞芸者たちが、復興の大きな助けになっていた歴史があります。
動乱のさなか、時には武器を取り、黄泉憑きや不埒者から人々を守ることも必要でした。
今まで人と妖怪が手を取り合って生きてこられたのは、舞芸者がその調和を大切に守ってきたからといえます。
そうした経緯から、舞芸者は単に芸の腕前のみでなく、人々を助けることや、争いを起こさないことなど、
今まで築いてきた人と妖怪の調和を守るという、重要な役目を帯びています。
そのため、人々を救いうる『あり方のお手本』としての舞芸者にも、芸格は与えられます。

※特定のシナリオでは一定以上の芸格を装備していることで参加できるパートがあります。
また、一定以上の芸格を装備していると特別な報酬を受け取ることができるクエストなどもあります。


★“芸格”に関する詳しいルールはコチラ!

舞台

樹ノ国(いつきのくに)
葦原の東に位置する大きな国です。
『帝』と呼ばれる支配者の血族によって統治されています。
首都たる『樹京(じゅきょう)』は、太い河のそばにあり、とくに手ひどい戦禍を被ったため、復興が遅れています。
とても歴史の古い国で、さまざまな伝説が残されており、とくに『黄泉』についての逸話には事欠きません。
樹の国のいずこかに、黄泉へと続く『塞ノ門(さいのもん)』あり……という話は、多くの伝承や、おとぎ話に語られています。
さらには、黄泉とのつながりを封じる様々な仕掛けを保つために、この国が建てられたなどというそぞろ事も、人々の間では語り草になっていました。
俗信めいた話ではありますが、くしくも、昨今の『黄泉憑き』はこの国がとびぬけて多く、そうした噂もにわかに信じられつつありました。

桜稜郭(おうりょうかく)
樹の国の国境となる山脈のふもとに作られた、桜の美しい城塞都市です。
高い天守を中心として、桜の花びらの形に堀と壁が伸びており、防戦の有利を意図した砦の形をしています。
戦のさなかに国境防衛の要として築かれた砦でしたが、山脈越えを試みるものが長く少なかったことから、いつしか流刑地として使われるようになっていました。
その辺境の都市は戦後、その社会のありさまにいち早くなじむことで、首都に先んじて急激な発展を続けています。
攻め入るものがなく戦禍を免れたこと、人妖に関係なく収監され、時代の素地があったことなど、様々な理由がありますが、桜稜郭が大きく発展へ踏み切ったのは、この町の城主たる森羅上皇守成(しんらじょうこうもりなり)の采配によるものでした。

反戦主義が災いして朝廷から失脚し、桜陵廓へ流された守成は、国が戦から手を引いたと聞くが早いか、臣下へお触れを出し、すぐさま、人と妖怪が手を取り合うべく、仕組みを整えたのです。
そして近隣の村々にも復興の手を差し伸べることで求心力を増し、自治領たる『桜稜藩』を築きました。
その隆盛ぶりを聞きつけた人々は、徐々に桜稜藩へ集まり始めています。とくにその中心部である桜稜郭は、ならず者と富豪が隣り合って暮らすようなありさまで、人も妖怪もないるつぼのごとき様相を呈しています。
年中咲いている桜があまりに美しいため、流刑地であったころは、骸の上に咲いているなどとも揶揄されておりましたが、今となってはやんごとなき人々の宴の肴として重宝されています。

桜稜郭の五つの街

Illustrator : もりさわともひろ

守成が桜稜郭の改革を行う際に、雑然とした城下の区画整備が行われました。
現在は政治をつかさどる『桜の丸』を中心として、それぞれの町が花びらのように広がっており、それぞれ、
貴族たちが広い屋敷を構えた『華町』、
金物鍛冶や大工が工房を構えた『匠町』、
卸問屋と小売が軒を連ねる『株町』、
無法者どもと夜の蝶たちが身をひそめる『色町』、
食事処や庶民の住処が長屋に並ぶ『床町』からなっています。

各町には奉行所があり、同心たちによって治安の維持が試みられています。
しかし、妖怪、人間、半妖の三種族が暮らす桜稜郭では各地でトラブルが多く、その全てに手が回らない状態となっています。

様々な芸能が集う劇場“座”
桜稜郭では芸能に携わる者は舞芸者と呼ばれており、この舞芸者が芸を興行を行う場として“座”と呼ばれる芸能小屋が複数あります。
一口に芸能小屋といってもその規模は様々で、有名な座は劇場と呼べるほど大きな会場を有しています。
有名な座で興行を行うためには、実力とコネが必要となります。
座長に特に気に入られるなどすると座で優先的に興行できる契約を結ぶことができ、そうした舞芸者は「座付き」と呼ばれています。
桜稜郭で最も有名かつ大きな座は色町にある『神楽座』で、この神楽座の座付き舞芸者は、桜稜郭の芸能関係者にとって憧れの的となっています。

樹京(じゅきょう)

Illustrator : 青空星

桜稜郭のある『樹ノ国』の首都です。
その名の現す通り、大樹のもとに広がっており、町並みは碁盤の目のように規則的な作りをしています。
大樹は『天津御柱(あまつみはしら)』――避諱読みをして『オンバシラ』と呼ばれ、神聖なものとしてまつられています。
帝を中心とした貴族の屋敷や、まつりごとに関わる建物はこの樹の上に建てられており、
樹京で最も大きく美しい劇場である『八尋殿(やひろどの)』もここに建てられています。
支流の多い大河がそばにあり、政治・流通の両面における要衝であったため、
華叢大戦の時代に手ひどく破壊された過去を持ちますが、戦から二十年を経て、
ようやくかつての威光を取り戻しつつあります。

また国の首都ということもあって、舞芸者やその集まりである座が非常に多く、
劇場の数が追いつかないため、芸を競って劇場の公演権を争うことも珍しくありません。
そしてその芸を競う文化が起因してか、樹京の舞芸は桜稜郭とは一味違った発展を遂げています。

樹京の舞芸
樹京では、典雅を旨とした穏やかでスローテンポな舞や歌、音楽が長く流行してきました。
しかし最近、地球の文化を取り入れた“新来芸道”と呼ばれる流行の影響で、
派手な格好や舞芸が好まれはじめており、華やかな装いの舞芸者が徐々に増えてきています。
新たな芸風の流入は大いに歓迎されている一方で、
伝統的な舞芸が駆逐されてしまうのではないかと不安がるものもいないわけではありません。
とはいえ、舞芸の観客たちはそうした新しい文化を好意的に受け止めています。

大劇場『八尋殿(やひろどの)』
大樹オンバシラの上にある、華々しく大きな劇場です。
ごく新しい建物ではありますが、その絢爛さたるや、樹の国随一と評してなんの差支えもないほどで、
樹の国の復興を象徴する建造物として、人々の注目を集めています。
選ばれたごく一握りの舞芸者のみが公演を許されており、都に棲む庶民のほかにも、
オンバシラに住む貴族たちや、都外の人々が鑑賞に訪れることも珍しくありません。
特に天津神々への奉納として帝の前で行われる『御前披露』は、
国中の粋を集めた指折りの舞芸者による一大イベントであるため、すべての舞芸者が志す名誉ある舞台なのです。

樹京の妖怪たち
樹京は大戦の際に妖怪たちから壊滅的な被害を受け、その復興には長い時間を要しました。
もちろん、戦後の復興には妖怪たちの協力が不可欠でしたし、今ではすっかり生活を共にしています。 しかしそうとはいったものの、街を破壊した妖怪に対しては複雑なところがあり、
完全に人と妖怪がまざりあっているわけではないようです。
たとえば住居や店構えなども、都の東西で微妙に異なっており、そこでやんわりとした住み分けが生まれています。
姿も暮らしも異なるため、必然的に起こったことなのですが、
そのせいで、人と妖怪の間には隔たりが生まれてしまっています。
そのため、人と妖怪との距離を埋める架け橋となるべく、舞芸が急速に発展していったともいわれています。

人物

Illustrator : すねいる
此花(このはな)

守成の孫娘に当たり、戦没した彼の息子の忘れ形見。
父が討たれたのち、流行り病で母をも失い、それからの半生を桜稜郭で守成とともに過ごしてきました。
今は奔放な祖父に代わって桜稜郭を仕切っており、藩主の名代を立派に務めています。
両親を失って育ちながらも健やかな心を持っており、妖怪顔負けの凄みで海千山千と渡り合う一方、明るく負けず嫌いなところには、十六歳の乙女らしさが垣間見えます。

Illustrator : 朝梟
信濃翁(しなののおきな)

離れた港町に拠点を構える豪商。株町の顔役でもあります。
桜稜藩の興りが噂に聞こえ始めたころ、商売の匂いを嗅ぎつけて桜稜廓へやってきました。
彼が桜稜廓に構えた問屋は、その圧倒的な流通力から、藩の発展に大きく貢献しています。
商人で、さらに妖怪ともなれば、人間たちに怪しまれるのもいまだ仕方のないことであるが、そこを口八丁で客にしてしまう手並みはさすがのもの。
老いてなお色気を失わぬお茶目な一面もあり、同業者からも好かれる気持ちのいい御仁です。
ただ、その人柄ゆえに、方々の厄介事が持ち込まれることも少なくないようです。


Illustrator : すねいる
観音和尚(かんのんおしょう)

黄泉に眠る魂と、その災いを鎮めるために建てられた床町の宮寺『燈台寺』住職。
八百万の神々を祀るための神社ではないため、建物や装束は、神社のそれと趣を異にしています。
情に厚い性格をしており、住処を追われた妖怪や、身寄りを失った人々を温かく迎え入れ、共同生活を営んでいます。
寺の中で自給自足が成り立っており、戦の情勢にあまり左右されず生きているため、世間のことには疎い面もあります。

Illustrator : すねいる
遊び人のシン

桜稜郭のあちこちに顔の利く、気のいい世話人の青年です。
座の斡旋にはじまって、祭りや催しの仕切りなど、舞芸に関する様々なことを一手に引き受けています。
彼自身がもともと芸事を見るのが好きで、それが高じていまの仕事をしているのだとか。
その人柄と旺盛な行動力があいまって、舞芸者や同業の世話人などから厄介事を持ち込まれることも多々あるようです。
齢三十そこそこの見た目をしているにもかかわらず、一部のものからは「ご隠居」などと呼ばれ、
さらには桜稜郭ができた当初から復興活動にも従事していたという噂もあるやらないやらで、
とても頼もしい反面、その正体には何かの秘密があるようです。

Illustrator : すねいる
銀狐

桜陵郭を守護する陰陽師。 狐の妖怪を母に持つ、長い銀髪と頭の耳が特徴的な半妖の青年です。
親から授かった名は別にあるようですが、陰陽師というお役目柄、隠して生活しています。
逝ってしまった母の遺言に従い、街と人々を守っているものの、その母の死因が
内輪揉めの果ての理不尽きわまる処刑であったため、今も人をひどく憎んでもいます。
日ごろは凄然とした印象を振りまき、他人を寄せ付けないようにしていますが
同じく城に住まう此花にはとても慕われており、それを無碍にはできないようです。

イラスト関連情報

華乱葦原で想定される、以下の描写はシンプルレギュレーションで描写可能です。

半妖
半妖の妖狐や猫又の耳や尻尾、鬼の角などの外見的特徴の描写は、基本レギュレーションで描写が可能です。
ただし、オーラや炎などのエフェクトが含まれるものについては、エクステンドレギュレーションとなります。

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